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『熱風』(ねっぷう)は、1943年10月7日に公開された東宝映画制作の日本映画。戦時下において、福岡県北九州市にある八幡製鉄所を舞台に増産を阻む魔の溶鉱炉に挑む人々を描く。 == あらすじ == 九州のとある製鉄所。製鉄課長・佐々木を中心として監督員・菊地、「溶鉱炉の神様」と呼ばれるベテランの吉野らが集まり職場会議が開かれていた。議題は「第四溶鉱炉の能率引き上げ」についてだった。第四溶鉱炉は、低能率と事故の頻発をもって“魔の溶鉱炉”と怖れられていた。菊地はこの溶鉱炉の専任監督員を買って出た。伍長には柴田健介が任命された。その折り溶鉱炉が暴走、工員が負傷したが、柴田は身体を張って爆発の危険を未然に防いだ。ある日、柴田は新入社の女事務員・平沼久美子に声をかけられる。同じく事務員として勤務している康子の父は、第四溶鉱炉の犠牲になり、叔父の吉野の家に身を寄せていた。柴田は吉野家に下宿しているのだ。久美子は親切な康子から指導を受けながら、次第に職場に馴れていくが、愛想がなく、何事にも厳しい柴田に反感を抱く。工員の間にも柴田の強引な作業指導に対する不満が出始める。新記録月間が迫る中、第四溶鉱炉は相変わらず低値を示していた。公休の日、久美子は菊地と海岸に出掛けた。一方、柴田に対する部下たちの反感はますます強まるが、柴田の真意を知って皆は反省する。その様子を見ていた久美子も柴田に好意を抱くようになる。折りしも工場では停電で送風機が止まり、溶鉱炉は活動を停止してしまった。最後の手段として吉野はダイナマイトを仕掛けることを提案する。だがこの方法には危険が伴うため、柴田と菊地の間で意見が対立する。柴田と吉野は独断でこの方法を決行するために準備を進めるが、吉野は連日の過労のために作業中誤って炉に落ちて殉職。柴田の懊悩する姿に久美子はただただ必死に励まし続ける。菊地は柴田に「責任は自分が取る」と明言しダイナマイトを仕掛けることを決断する。決行の日、全員の注視する中、柴田の挿入したダイナマイトは轟音を立て爆発、作戦は成功した。嬉しさのあまり柴田は康子に駆け寄った。そして柴田から菊地の応召が発表されると、歓喜の輪はそのまま彼の壮行会へと移っていった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「熱風 (1943年の映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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